1

日記

 

 

味噌ラーメンが美味しいラーメン屋さんに来て醤油ラーメンを食べていると窓の外に女子高生の集団が見えた。

学校が終わって糖を求めたのかみんな片手にスタバのカップを持っていた。現時刻は12時、この時間に街中にいるということは3年生、受験生だろう。

目の前にある歩行者信号が青に変わった。女子高生たちは慌てたように駆けていく。その姿がなんとなく綺麗で、箸を止めて見入ってしまっていた。

信号を渡り終えた女子高生たちのうちの2人が、片方にスタバのカップを持たせて、両手の空いた1人がもう1人の首にマフラーを巻いてあげていた。冬じゃんと思った。

なんか悲しくなって、切なくなって、視線を落とすと、ブラックホールみたいに濃い醤油ラーメンに浮かぶメンマを掴む己の箸があった。情けなくなった。私はニートです。君たちと歳は下手したら1つしか変わりません。なんですかこれは。

 


未来あるすべての女子高生に幸あれ。すべての醤油ラーメンにメンマあれ。俺に寛解あれ。