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日記

 

 

 

 

 

 

 

形のないものを探すことは、終わりが見えなくて怖い

と思いきや、そこから少し離れた海みたいな終末が、わたしを呼んでいたりもする

波に足を掬われると、すぐに暗いところに連れていかれる

静かなことが寂しかったり、うるさいことが心地よかったりする生き物か

わたしの良いところは誰かの悪いところで、わたしの悪いところは誰かの恥だ

本当は、衝動に身を任せて、脳の熱暴走を止めたほうがいいのに、そうしないのは、心からよくなりたいと思っているから

などというのは嘘で

臆病で人に褒められたいだけ

やわらかい毛布に包まれて、自分の反射した人肌の温かさに泣いているだけ


叶わない幸福も、無様な終焉も、同じ悪夢だ

わたし自身が、己の誕生を未だ受け入れられていないことが一番の不幸なのかもしれない

考える行為自体が、自分を苦しめている

知られることや拒絶されることから逃げ続けている名の通りのごみ

自分の存在が気持ち悪くて気持ち悪くて仕方がないから、思い切り目を瞑っている

白いまっすぐな光を、ずっと見つめていられたらいいのに

 


はやくお星さまになりたい

お星さまになって、宇宙の片隅で人知れず本当の自分の肉体、命を燃やす

そこには苦しみや痛みは存在しなくて、すべての悲しみが眩いきらめきとなって映る

そういった世界がこの世界でないことが、残念

夢くらい、見てもいいでしょう、きっと

終わってほしくない曲があるように、消えてほしくない自分もどこかに浮遊しているといいと思う

 


先日、

路上に猫がいる、と思ったら、風で膨らんでゆっくりと転がるビニール袋だった

出来事よりも考え事の方が私には多い

出来事が、きっと足りていない

ビニール袋を猫に見間違うような、そんな、変哲のない出来事さえ、貴重な気がする

考え事も悪いことではないけれど、もっと、出来事を目にして、大切に保存するように、このブログにも書ければよいと思います

(心にもないことを)