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20

 

 

 


終わりから数えて、

20回目の青

凍てついた手もやわらかくなった

世界を変えることと視界を変えること、

どちらが正しくてどちらが命を奪う

風が悪い存在

永遠を追い続けたって意味がない

深い霧に甘える精神と、

渚のそばでうずくまっていたい

変わっていくものすべてを未読無視

虚構こそが本当の自分だと気付いたとき、

人と手を繋ぐことを諦めた

あらゆるものの色素が薄い

息を吸うことすらままならない

不恰好な鏡だけがそこに鎮座している