2018-08-21 9 詩 標識はいつだって正しい。多分。 丸め込まれる前に孤独を解放しなければ死ぬ。 銭湯の隅っこでふと死を思う。 そこからの記憶はなく、わたしは正方形の空間に閉じ込められていた。 赤いリンゴがひとつ、だらしなく存在している。 齧る勇気もなく、眺めているだけで精一杯だった。 そのうち、誘発された自由が発砲しわたしの胸に重みが訪れる。 ここはひとつ、愛の輪郭をなぞりませんか。 赤は愛の色。 平和的解決を目論むみんなに晩御飯はありません。